「いい男の愛し方 心も体も虜にさせる20ヵ条」(杉本彩)(内容紹介)
“婚活”がブームになっている。そんな中、どうしたら相手とうまくいくかと悩んでいる若い女性は多い。本書は、男にも女にも媚びない発言で人気の女優・杉本彩が、その体験からあみだした20の恋愛哲学について綴った一冊。あなたの目の前の男をいい男に育てあげましょう!男に努力させる女になる。いい女と都合のいい女は違う。恋愛にテクニックは必要ない。上級で上質なエロスとは。迷ったときは人として美しい道を選ぶ。テレビでは語り尽くせない濃密な恋愛のすすめ。コミュニケーションツールとしても読める渾身の書き下ろし。
おすすめ度:★★★★
“エロスは、男と女に平等に与えられ、同じように求めて楽しんでいい、人生になくてはならない極上のスパイスである。”
この一文に出会えただけでも、本作品と出会えた値打ちがある。
もうこれは、座右の銘にして、額縁に入れて書斎に飾っておきたいくらいである。
妻の目があるのでそれはできないが・・・
この一文だけで、著者は本音で話していると信頼できる、この人の話はじっくり聞いてみたいと思わせるのに十分である。
著者は、ロマンスの神様でも、トイレの神様でもない。
杉本彩はまさに“エロスの神様”なのである。
この作品は、共感できる人と、まったく理解できない人の二つに分かれると思います。
私も初めて読んだ時は、恋愛本にありがちなことをまとめただけだと思い、あまりピンと来ませんでした。
結局は内面を磨かなければならない、といった常識的な話もたまにあったりして、わざわざ本にするようなことかと読み飛ばしていました。
ところが、自分がいろいろな男女の機微を経験して成長してから、あらためて読み返してみると、今度はすごくすっと入ってくるようになったのです。
たまにこんな女性がいます。
男性の前で服を脱ぐという状況になったときに
・ブラとパンツの統一感がまったくなくてバラバラ
(たまたま目についたのを行きあたりばったりで着用している感じ)
・ブラがイチゴ柄
(自分がどういう素敵な女性でありたいのかのポリシーが見えない。まさかイチゴが似合う女性ではないでしょうし)
・パンツが破れている
(下着は用を足せばそれでいいというものではない。心まですさんで見える。Tバックが破れているときは、Tバックがかわいそうで、泣きそうになった・・・)
皆さんは、こんな下着姿を目の当たりにしたとしたら、いかがでしょうか?
老婆心ながら、私は毎回注意しています。
もう10代ではないのだから、二十歳を過ぎた大人の女性がこれではダメですよ。
女性側にも言い分があるでしょう。
今日はそんなつもりでなかったとか、大切な人と会う時は勝負下着にするとか、そんなにうるさいのなら下着買ってよとか。
そういう問題ではないのです。
一事が万事です。
頭のてっぺんから、手の指の先、足の指の先まで、油断することなく女であることを意識してほしいのです。
下着で油断するなんてもってのほかです。
どうせ見られないだろうと、下着で油断する女性は、外見では伺いしれないその内面を信用しろといわれても無理です。
下着は、その女性のすべてを映し出す鏡といっても過言ではありません。
本作品は、大人の成熟した恋愛をするためのヒントが満載です。
女性だけでなく男性にもぜひ読んでいただきたい作品です。
女を男に置き換えて、考えながら読むこともできます。
そうすれば、タイトルは「いい女の愛し方」になるし、本作品の肝は“「男であること」を心から楽しむ”になる。
女の本質がわかる三つのアイテムは、ランジェリー、香り、ピンヒール。
なるほど、その通りである。
男の私が言うのだから、間違いない。
では、男の本質がわかる三つのアイテムは、何だろうと考えながら読むのも楽しい。
アラフォーの私が考える、男の本質がわかる三つのアイテムは、シェイプアップ、深爪、ヘアスタイル。
このあたりは、女性に採点していただきたいところである。
本作品を読んだ男性読者は、自分の妻や彼女が“いい女”であるかそうでないかが一発で明らかになるでしょう。
だから、巷の女性にとって、本作品は彼氏には絶対に読まれたくない本であることは、間違いないですね。